ITエンジニアのブログ

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iMac 2020 使用感

iMac 27inch 5K Late 2014 (以下 Late 2014) をメインマシンとして使っていましたが、先月 iMac 27inch 2020 (以下 iMac 2020) を購入しました。使っていて1ヶ月程度経ったため、使用感を書いてみたいと思います。

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iMac 27 inch 2020

なぜ iMac 2020 を買ったか

Late 2014 の HDD ストレージが不安だった

Late 2014 のメインマシンは、ストレージに Fusion Drive 3 TB を選択していました。殆どがハードディスクとなっているわけですが、以前7年ものの Mac Book Pro の HDD が壊れて起動しなくなったことから、ハードディスクの老朽化、消耗に関して凄く不安に思いながら使っていました。

High Sierra からアップグレードできずにいた

Late 2014 には音楽ソフト Cubase やそれに付随するライセンスソフトウェアが入っており、バージョン的に Catalina に対応していないらしいこと、また、アップグレードの際に何かが動かなくならないという保証もなかったため、 High Sierra から Catalina に以降を躊躇していました。 Catalina では、 Docker や Side Car などの私がよく使う機能などが使えるため、アップグレードしたいという思いもあり、板挟みの状態でした。 PC が2台あれば、危険をあまり冒さずに適宜アップグレードできるのですが。

Intel 最後となる iMac かもしれない

Apple Silicon という Apple 社独自のチップが発表され、年内にも発売される可能性があるということで、それを楽しみにしている面もあるのですが、私がよく使っているソフトウェアなどが完全に動作するかというのはわかりません。特に、 Cubase などが最初からうまく動作するかというのは疑問だったため、 InteliMac が最後であれば、今のうちに買っておくべきだと思いました。

以上の要因が重なり、購入という決断をしました。

性能

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性能

値段、税込み約62万円。高い。しかし、四六時中向かっているPCですから、こういうところで妥協するわけにはいかないとも思っています。

性能のカスタマイズオプションは、メモリが128GB積めるのと、SSD が8TBまで増やせるのですが、このオプションだけ段違いにコストが掛かります。

メモリは後からでも入れ替えられますし、沢山データを管理したいのであれば外付けのストレージを活用するべきだと思っているため、このあたりは選びませんでした。妥協しないのと不必要なものを購入するのは違うと思っています。

あと、あまり詳しくないですが、メモリを大きくするとその分だけ使ってしまい、スリープ時にスワップ領域に書き込んでストレージが疲弊すると思ったのもあります。Mac ではメモリは必要な分だけを適切に選ぶという方針にしています。

メモリは最安値の8GBで購入し、自分で入れ替えるということもできるのですが、カーネルパニックを起こしたり、相性が悪くて使い物にならなかったりするリスクを考えて、最初からオプションで64GBを選択しました。メモリを付け足すことでクロック数が落ちるという報告も出ているようです。

使用感

Cubase の起動はあまり変化がなかった

Fusion Drive から SSD にすることで、音楽を作成するときに立ち上げる Cubase の起動時間が劇的に短くなることを期待したのですが、あまり大きな変化は無かったように感じます。起動が遅いのはアプリ側の問題かもしれません。

しばらく白線がチラつく不具合があった

一時期話題になった、白線がチラつく不具合が、私のマシンでも起こりました。 (iMac 2020 Graphical Glitch で検索)

GPU が 5700XT のもののみで起こることを知っていて、購入時にスペックを落とすか迷っていたのですが、あまり日本で不具合の話を聞いておらず、 Apple Store の店員さんとも相談して大丈夫だと思ったので、性能は妥協せず購入しました。

しかし、セットアップの段階で白線がチラつき、冷や汗をかきながら使いはじめましたが、やはり通常の使用時にも現れており、その度にドキッとする感じでした。

これが結構ストレスになっていて、ソフトウェアアップデートで解決される可能性が高いということで、アップデートを待っていました。

10.15.7 にアップデートすることで解決しました。今はストレスなく使えています。

Catalina は良い

MacBook Pro 16 inch 2019 で体感済みですが、やはり Catalina は便利です。 Side Car, Docker など。

USB Type-C が良い

まだ本格運用はしていませんが、 USB Type-C があると便利ですね。 Late 2014 の Mini Display Port はもはやあまり使い物にならないので、この変化は大きいです。

所々でスペックの高さを感じる

たまに動画の編集、書き出しをやっている程度で、あまり重たい動作はまださせていませんが、軽快に動作している感覚があります。

まだ取りかかっていないものの、自然言語処理などをさせる場合には最大限の動作をすることになるだろうと思っています。

変なノイズについて

Late 2014 では、 ChromeTwitter で大きな画像を開いたときや、画面ロックとしてスクリーンを消したときに、「チッチッチッ」というノイズが発生していました。ゲームを起動してみるととても大きく速い音になるため、おそらく GPU の問題だろうと思っており、これがとても気になっていました。iMac 2020 では、それが落ち着きました。スクリーンを消したときだけ少し音がしないでもないですが、前よりは大幅に改善しています。

買ってよかった

Docker は便利です。プログラムを沢山書く人間にとっては、環境を汚さずいろいろできます。最近は数式を含む文章を LaTeX で記述していますが、 tex 系はわりと環境を汚すため、それを Docker によって避けられています。

Side Car は便利です。 iPad Pro 2020 を持っているため、いい感じに連携できます。 Clip Studio Paint なども捗りますね。

iPad Pro でノートに描いた絵や図などが iMac 側でもノートアプリですぐに反映されるため、ちょっとしたデータのやり取りがかなり便利です。

Cubase はアップグレードして、最新のものを使えています。結構格好良くなっている。

Late 2014 で使っていたオーディオインターフェイスが、 Catalina で使えなくなっていました。やむを得ず YAMAHA AG03 を購入、予想外の出費。

問題点

見た目の変化が無いため、ベゼルが太いままです。もう少し洗練されていれば机もスッキリするのに。

Late 2014 はまだ使えるけどどうしよう。





iMac を検討している人の参考になれば。